Marine Trafficの網羅的な情報を知りたいですか?
本記事では、Marine Trafficの基本的な使い方や、無料版でできる機能についてわかりやすく解説します。
Marine Trafficの使用を考えている方や無料版までの機能はどこまでできるかを調べたい方は必見です。
MarineTrafficとは?
MarineTrafficは、AIS(自動船舶識別システム)を基にして、リアルタイムで船舶の位置や航行状況を追跡できるプラットフォームです。
AISデータは、船舶に設置された送信機から発信される信号で、船舶の位置、速度、進行方向などが含まれます。
これにより、世界中の船舶の動向を地図上で可視化できます。
ここでAISがどうMarine trafficに信号を送っているかわからない人が多いと思うので解説いたします。
AISは、VHF無線を利用して近隣の船舶や海岸局に信号を送信します。
このデータは、衝突回避や海上安全のために活用され、各船舶が周囲の状況を把握できるように設計されています。
AISデータには、以下のような情報が含まれています:
- 船名、MMSI番号
- 位置座標(緯度・経度)
- 航行速度、進行方向
- 船舶の種類やサイズ
- 4. AISデータの利用シーン
- 航行安全:AISデータにより、船舶同士が衝突するリスクを低減できます。リアルタイムでの位置情報に基づき、船長や運航者が適切な対応を取ることが可能です。
- 物流管理:貨物船の現在位置や到着予定時間を把握することで、港湾の効率的な運用や、貨物の受け取りスケジュールを最適化できます。
- 環境モニタリング:AISデータは、海洋環境の保護にも役立ちます。例えば、漁業監視や密漁の防止、航行ルートの最適化に活用されています。
MarineTrafficの活用方法
MarineTrafficを利用する際は、以下のステップで進めます:
1.アクセス:MarineTrafficのサイト(MarineTraffic)にアクセスします。
2.船舶アイコンをクリック:リアルタイムで表示されている船舶のアイコンをクリックして、詳細情報を確認します。
下のキャプチャで言うとvessel detailsが詳細情報となるのでクリックします。
3.検索機能の利用:特定の船名やMMSI番号を入力し、特定の船舶を検索する方法もあります。
今回はAugust Explorerを検索に入れたのでAugust Explorerの位置が表示されています。
4.地図のカスタマイズ:船舶の種類や地図表示をカスタマイズして、特定の情報を表示することが可能です。
例えばマップのデザインを変えたい場合、右のアイコンにある”Map Type”をクリックすれば好きなデザインにレイアウト変更できます。
また右アイコンの”Layers”を選択すればマップ上に表示したい港湾や灯台の情報を選択することができます。
MarineTrafficのさまざまな機能
次にMarine Trafficの使い方について機能ごとにまとめました。
1. リアルタイム追跡
地図上の各船舶アイコンをクリックすると、その船舶の詳細情報を表示できます。
船名やMMSI番号、位置、航行状況が確認可能です。
また船舶の航路(航行密度)状況を可視化したい場合は右側のアイコンの中から”Density Maps”を選択すると交通状況をみることができます。
2. フィルタリング機能
MarineTrafficの基本機能は、地図上で船舶の位置をリアルタイムで確認することです。
MarineTrafficでは、船舶の種類や目的に応じてデータをフィルタリングできます。
右側のアイコンにある”Vessel Filters”よりカスタムできます。
例えば、貨物船やタンカー、旅客船などを選択して表示することが可能です。
また、到着予定時刻や港湾の使用状況を確認することもできます。
3. ヒストリカルデータと予測
過去の航行データをもとに、船舶がどの経路を通過したかを確認することができます。
また、**ETA(推定到着時間)**を表示し、目的地に向かう船舶の到着予測を行う機能も備えています。
ほかにも右のアイコンの”Weather”を選択すると、その時間の風向きを見ることができます。
まとめ
MarineTrafficは、船舶の位置や航行状況をリアルタイムで把握できる使いやすいツールです。
船舶の名前やMMSI番号での検索、船種別のフィルタリング、地図レイヤーや表示タイプのカスタマイズ機能があり、必要な情報を効率よく確認できます。
無料版でも多機能で、風向きなどの追加情報もチェック可能。船舶の位置を簡単に把握したい方や、特定の船舶の動向を追いたい方に便利です。