今回はパワーポイントのスライドを高画質で出力する方法を解説していきます。
そもそも、パワーポイントのオプションで高画質のスライドを出力する方法はありません。
なので、レジストリーエディターを使用し画質の変更をするのが一般的なやり方だと思います。
初めてレジストリーエディターを開く人には、壊してしまうんじゃないかと思って不安になると思いますので、
今回は写真付きで解説していきます。
また、今回の高画質設定として300dpiを採用したのは、
学生時代、国際学会誌を2本投稿した際に、アメリカ土木学会もデルフト大学ともに300dpi指定だったためです。
どこの学会誌もそのくらいの画質を指定してくると思います。
ちなみに、dpiはdot per inchの略です。
1インチ当たりにどれくらいのドットが入っているかで画質が変わってきます。
レジストリーエディターとは何か
まず今回使用するレジストリーエディターについて解説していきます。
レジストリーエディターとは、
「レジストリーに保存されている設定を直接変更することができるツール」
のことです。
つまり、パソコンにインストールされているすべてのプログラムを変更することができます。
その中で、プログラム上で変更できないものも変更することができます。
今回変更するパワーポイントの画質設定もオプションから変更できないのでレジストリーエディターを使用します。
では、レジストリーエディターを使用して画質を変更する方法について解説していきたいと思います。
パワーポイントの画質設定を変更する方法
まず、レジストリーエディターを開きます。
開き方は「windowsキー+R」で開くことができます。
開くと、ファイル名を指定して実行と出てくるので、
空いているところに、regeditと入力します。
するとプログラム一覧が出てくるので、以下の箇所までアクセスします。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\14.0\PowerPoint\Options
ちなみに、14.0はPowerPoint2010、15.0はPowerPoint2016、16.0は最新のPowerPointとなってます。
それぞれインストールされているものを選択してください。
いくつか数字が並んでいてわからない場合は、それぞれ開いてみて中にoptionsがあるものが入っているものになります。
optionsまで開くことができたら、右クリックでDWORD値(32ビット)を選択してください。
すると新たなファイルが作成されるので、名称を「ExportBitmapResolution」にしてください。
作成したらそのファイルの中身をいじっていきます。
まず、作成したファイルを右クリックで修正を選択してください。
そしたら、10進法を選択し、数字を300と入力して登録してください。
これで設定は完了です。
さいごに
では、先ほど作成した設定が本当にできているか確認してみます。
パワーポイントを立ち上げて、名前を付けて保存を選択します。
その後、ファイル形式をtif形式にしてスライドをエクスポートしてみます。
その画像データを右クリックでプロパティを確認してみると、しっかり300dpi設定になっていますね。
記事を読んでいただき、ありがとうございました。
PDFの高画質出力について解説した記事がありますのでぜひ読んでください。